電子書籍で目が疲れるのは端末のブルーライト、同じ姿勢で長時間使用した場合などの要因が重なっているからです。
好きな漫画を集中して電子書籍で読んでいると、無意識のうちに長時間同じ姿勢で読んでしまうものです。
本記事では、電子書籍で目が疲れる原因、放置したときにリスク、電子書籍で目が疲れないための対策、改善方法をまとめてお伝えします。
早く読みたい本があるけど、目が疲れている状態ならば、本記事が役立つはずです。
電子書籍で目が疲れる4つの原因
目が疲れる原因は様々ありますが、特に電子書籍での目疲れは次の要因からもたらされることが多いです。
それぞれどのような背景があるのか解説します。
ブルーライトの影響
タブレットやスマートフォンには、ブルーライトが多く含まれるLEDディスプレイの画面を導入しています。
このブルーライトが目を疲れさせる原因です。ブルーライトとは紫外線に近い、強いエネルギーを持った青い光のことをいいます。
太陽の光に近いといわれていますが、同じ紫外線でも目への影響はブルーライトの方が高いといわれています。
暗い場所で読んでいる
電子書籍を暗い場所で読んでいると、他の場所が見えないため、目が画面に集中しがちです。
また、暗い場所は明るい場所よりピントが合いづらいため、目がピント調節にパワーを使います。
その結果、暗い場所で電子書籍を読むと、目を酷使しやすく、目が疲れやすいのです。
ゴロンと横になりながら、スマホやタブレットで寝る前に漫画を読んでいる方は、要注意です。
負担がかかる姿勢で長時間読んでいる
電子書籍など近くのものを見ようとすると、目は筋肉を伸縮させてピントを合わせています。
長い時間、近くのものを見るためにピントを合わせ続けないといけない姿勢でいると、その分目に負担がかかり続けます。
その結果、筋肉が硬直して目が疲れる原因になります。
また、長時間目を使うとドライアイになり、目の疲労を感じやすくなります。
メガネやコンタクトに問題がある
度数などが合っていないメガネやコンタクトを長時間使用すると、目に負担がかかります。
レンズなどは光学中心というものがあり、目線と光学中心が合っていないと物が歪んで見えます。
慣れてくれば歪みもなくなりますが、合っていない時点で無理をしている状態なので、目への負担が大きくなります。
電子書籍による目の疲れを放置するとどうなる?
「電子書籍を読んで目が疲れたけど、そのまま放置していたら自然に治るだろう」と思う方は多いです。
しかし、放っておくと不調を引き起こすこともあります。
目が霞む・痛む
電子書籍を長時間見続けるなどして、目を酷使すると、目のピント調節の機能が落ち、目が霞むといった現象が起きます。
他にも、目の筋肉が酷使され、極度に緊張することで、痛みを感じるケースもあり、要注意です。
肩こり
目の疲労が続くとストレスが発生し、体を緊張させる交感神経とリラックスをさせる副交感神経のバランスが崩れ、血流の悪化を招きます。
血流の悪化により、肩の筋肉が硬直してしまい、肩こりが生じやすくなります。
眠りが浅くなる
電子書籍による目の疲れは、ブルーライトの影響があるとも考えられますが、ブルーライトは、生物に備わる昼と夜を作り出す1日のリズム(サーカディアンリズム)を乱す可能性があります。
ブルーライトを夜間に浴びると脳が朝だと勘違いして、眠りが浅くなり、睡眠の質が落ちるため、注意が必要です。
電子書籍で目が疲れないための予防策6選
目を疲れさせないためには、予防策が必要です。
目が疲れないように予防できれば、電子書籍を長く読めるメリットがあります。
ここでは目が疲れない予防策を6つ紹介します。
電子書籍リーダーを使用する
電子書籍リーダーはE-Ink(電子インク)を使用しているので、ブルーライトはほとんどゼロに近く、目に与えるダメージが少ないです。
また、電子書籍リーダーや電子ペーパーなどは、利用が90分以内であれば、紙も電子リーダーも眼精疲労に差異はないといわれています。
モノクロタイプが多いので、電子書籍で漫画などをカラーで楽しみたい方にはデメリットですが、目の負担を抑えられるので導入してみてはいかがでしょうか。
読書中に他のアプリが起動することもないので、読書に集中したい方にはおすすめです。
詳しくは『目に優しい電子書籍タブレット』をご覧ください。
ブルーライトカットメガネを使用する
ブルーライトカットメガネは、光を反射するタイプと光を吸収するタイプの2種類があります。
反射するタイプは、透明なレンズを使用しており、通常のメガネと見た目はさほど変わりません。
レンズ越しの景色も色が変化することなく、普段のメガネとしても使用しやすいです。
吸収するタイプはブルーライトカット率に優れたメガネです。
しかし、色が付いているレンズが多く、普段に使用するのはTPOを考えなければいけません。
色が付いている分、カラーで電子書籍を読む際は、色が変化する場合がありますので、色を気にする方は、反射タイプがおすすめです。
ブルーライトカットフィルムを使用する
メガネ同様にブルーライトを抑えるフィルムがあります。
メガネの使用に抵抗がある方は、フィルムの使用がおすすめです。
しかし、ほとんどが色付きのため、本来の色と少し色味が変わってしまう点や、1度付けたら簡単に取り外せないなどのデメリットがあります。
フィルムを購入する際は、手元にあるスマホなどでフィルムを上に乗せて、色合いなどを試してみてから購入することをおすすめします。
1時間おきに10分程度目を休める
目が疲れた時は休むことが大切です。人間は機械ではないので、疲れた時は休むの1番なのです。
目安としては1時間おきに10分ほど休むのがおすすめです。
食事と休養をしっかりとる
食事と休養は体にとって大事なことです。特に目疲れにはビタミンB群が大切になってきます。
ビタミンB群が入っている食べ物では豚肉・うなぎ・レバー・カキなどありますので、食事の際に取り入れるのをおすすめします。
サプリメントを使用する
毎回同じ食事をするのに抵抗がある人はサプリメントもおすすめです。
ルテインが10mg以上含まれている機能性表示食品を選ぶのがおすすめです。
ルテインは、加齢黄斑変性症に対して、有効性の改善が認められている成分です。
電子書籍で目が疲れたときの改善方法3選
対策しても、長時間使用すると目はどうしても疲れてしまいます。
そんなときは、目を疲れを改善方法を試すことで悪化を防げます。
ここでは目が疲れを改善させる方法を3つ紹介します。
蒸しタオルを目に当てる
蒸しタオルは目の疲れを和らげる効果があります。
やり方ですが、
- タオル
- ビニール袋
- ティッシュ
を用意しましょう。
タオルを水に濡らし、電子レンジで600Wを選び1分30秒温めます。蒸しタオルをビニール袋に入れて丸めたら完成です。
蒸しタオルを直接目に当てるとヤケドする場合もあるので、ティッシュを1枚、目の上に置いてから蒸しタオルを敷くようにしましょう。
目安としては10分ぐらいですが、疲れている場合はそのまま寝ても問題ありません。
目をマッサージする
目の疲れにはマッサージも効果的です。血管が広がりやすいお風呂で行うのがおすすめです。
簡単な目のマッサージ方法がこちらです。
- 指を3本を眉毛の生え際に斜め上に当てます
- 斜め上に皮膚を持ち上げるようにして30秒間キープします
- 次に上下に30秒間スライドさせるように動かします
簡単ではありますが目が疲れている場合、この方法でかなり楽になるので、ぜひ実践してみてください。
目薬を使用する
目薬は目の疲れを癒す効果があります。
目薬には様々なタイプがあり、かゆみや充血、疲れ目、ドライアイ向けなど種類が豊富です。
自分の状態に合い、必要な成分が配合されている商品を選びましょう。
電子書籍で目が疲れない方法まとめ
電子書籍で目が疲れるのは、一言でお伝えすると目に負担がかかっているからです。
特に寝る前にベッドで横になりながら暗い中で端末を見るのは、目が疲れる原因になるためやめましょう。
合わせて、目が疲れないための予防策6つ、目が疲れたときの改善策3つの合計9つの対策を導入して目の疲れを遠ざけてください。
端末のブルーライトを遠ざけ、目に負担をかけない距離や姿勢で電子書籍を読めば、好きな漫画も長く読み続けられるはずです。
本記事が今後の電子書籍ライフを楽しむ上で、お役に立てれば嬉しい限りです。