Spotifyは音楽を無料で聴けるサービスです。音楽が好きな方にとってメリットが大きいサービスですが、通信料がかかるのではないかと不安を覚える方も多いでしょう。
有料プランでも低価格で利用できますが、ストリーミング配信しているため、長時間使用していると通信容量の消費が大きくなります。そこで、Spotifyの通信料は具体的にどのくらいなのか、通信料金を抑える方法を紹介します。
どんなときにspotifyではデータ通信量を消費するの?
Spotifyは、どのような場面でデータ通信量を消費しているのでしょうか。主なポイントを2つ確認しておきましょう。
音楽再生時
Spotifyでは、音楽を再生する際にデータ通信量を消費します。聴く時間や音質によって異なりますが、高音質で長時間音楽を聴くと通信量の消費も大きくなるでしょう。
楽曲をダウンロード
Spotifyで音楽を聴く場合、基本的にストリーミング再生になります。ストリーミングは、インターネット上の音楽を一時的にダウンロードする仕組みです。そのため、ダウンロード時にデータ通信量を消費します。
【音質別】Spotifyのデータ通信量はどのくらい?

ご自身が契約しているスマートフォンのプランに適しているのか確認するためにも、Spotifyのデータ通信量は具体的にどのくらいなのかを知る必要があります。そこで、音質や音楽を聴く時間によっても異なるデータ通信量の目安を紹介します。
音楽再生時の消費データ通信量
音楽を再生した際に消費するデータ通信量から見ていきましょう。
項目 | 5分 | 30分 | 3時間 | 60時間 |
---|---|---|---|---|
低音質 | 1.5MB | 9MB | 54MB | 1080MB (約1GB) |
標準音質 | 4MB | 24MB | 144MB | 2880MB (約2.8GB) |
高音質 | 7.5MB | 45MB | 240MB | 4800MB (約4.8GB) |
最高音質 | 17.5MB | 105MB | 630MB | 12600MB (約12.6GB) |
自動 | 7MB | 42MB | 252MB | 5040MB (約5GB) |
自動音質にすると、高音質と同等のデータ通信料を消費します。
低音質
低音質は60分間聞いても約1GBしか使用しません。しかし、音質は少しざらつき、こもっているように聞こえることがあります。
標準音質
標準音質は、高音質と比較すると少し音が悪く聞こえますが、音質に強いこだわりがなければ特に気になることはないでしょう。
音質は、Spotifyの使用用途や好みによって異なります。例えば、音質にこだわって聞く場合には高音質がおすすめですが、リモートワークのBGMとして使用する場合や、通勤・通学途中に聞くだけという場合には低音質や標準音質でも気になることはないでしょう。
高音質
高音質は、音がこもったりザラついた音に聞こえたりすることがない音質です。通信料を加味して、標準音質もしくは高音質で聞くなど使い分けるのが良いでしょう。
最高音質
最高音質は、音質にこだわる方が聞くと非常に綺麗に音が聞こえます。
なお、無料プランはSpotifyの広告を再生する際にもデータ通信量を消費するため、音質や音楽の再生だけではなく広告にも注意が必要です。
ストリーミング再生とダウンロードの通信量
ストリーミング再生とダウンロードの通信量を音質別に紹介します。1時間の通信量や1MBを消費するまでにどのくらいの時間がかかるかについても確認しておきましょう。
なお、Wi-Fiに接続しiPhoneで4分程度の曲を再生した時のデータ通信量になります。
項目 | 1曲の通信量 | 1時間あたりの通信量 |
---|---|---|
低音質 | 2.9MB | 43.5MB(0.04GB) |
標準音質 | 5.6MB | 83MB(0.08GB) |
高音質 | 10MB | 150MB(0.1GB) |
最高音質 | 16MB | 240MB(0.24GB) |
低音質
低音質の場合は、1曲につき2.9MB使用し、4分の音楽であれば1時間で15曲聴けます。つまり、1時間につき43.5MBを消費することになります。
標準音質
標準音質は1曲につき5.6MB使用します。4分の音楽であれば、1時間につき83MBを消費します。
高音質
高音質は1曲につき10MB使用します。4分の音楽であれば、1時間につき150MBを消費します。
最高音質
最高音質は1曲につき16MB使用します。4分の音楽であれば、1時間につき222MBを消費します。
なお、無料プランは最高音質を選べません。最高音質を使用したい場合には、有料プランでのみ設定できます。
Spotifyの通信料金を抑える方法

大手キャリアの大容量プランを利用していれば問題ないのですが、Spotifyのストリーミング再生だけで10MBや16MBは使用したくないと感じる方が多いでしょう。また、4MBや5MBでも難しい場合もあります。
しかし、Spotifyは通信料金を抑えて利用することもできます。そこで、通信料金を抑えるための具体的な方法を紹介します。
データ通信節約モードを設定する
Spotifyには「データ節約モード」と呼ばれる機能が搭載されています。データ節約モードを使うと、自動的に低音質になり、Canvas機能も無効になることが特徴です。
データ通信節約モードの設定方法
Spotifyのデータ通信節約モードの設定方法は次のとおりです。
- Spotifyのアプリを起動させて「Home」画面で「My Library」をタップ
- 画面右上の歯車アイコンをタップ
- 「データ節約モード」の項目を「On」に切り替え
以上で設定は完了です。
「データ通信でダウンロード」をオフにする
Spotifyのデータ通信量や通信料金を節約したいときには、データ通信よりもWi–Fiを利用するのがおすすめです。Wi-Fi環境のない場合、データ通信を使用するため、その際はダウンロードしないように設定しておきましょう。
設定画面の「音質」で「データ通信でダウンロード」をオフにします。また、設定から「自動再生」もオフにしておくのがおすすめです。自動再生もオフにしておくと、曲を選んでも自動で再生しません。
キャリアの通信モードを変更する
通信料金を抑える方法として、スマートフォンやタブレットなど利用している端末の通信料金がかからないモードに変えるのがおすすめです。Spotifyは動画配信サービスとは違い音楽配信だけであり、使用する通信量は比較的少ないといえます。
そのため、通信モードを変えて通信速度の制限がかかった場合でも、音楽が止まるといったことはなくストレスを感じずに楽しめます。
音質を下げる
Spotifyのデータ通信量は、音質を上げると消費量が比例して大きくなるため、音質を下げればデータの消費量を抑えられます。
音質にこだわる場合にはストレスを感じることもありますが、通信制限がかかってしまい、スマートフォンやタブレットを使う際に不便だと感じるよりは良いでしょう。
有料プランにしてWi-Fi環境でダウンロードする
Spotifyには、音楽をダウンロードしてオフライン再生ができる機能もあるため、Wi-Fi環境で先に音楽をダウンロードして屋外でオフライン再生することで、スマートフォンの通信容量を消費せずに音楽を聴くことができます。
Spotifyの有料プランを利用しない場合でも、スマートフォンの通信モードを変更し、通信料金を上げることと比べてみましょう。
通信制限がないWi-Fiにスマートフォンを接続することで、スマートフォンそのものの通信量を意識せず、毎月のスマートフォンの利用料をあげることもなく、Spotifyを活用できます。
何回も聴くような好きな音楽は、通信が安定したWi-Fiを使い、自宅でダウンロードしてから音楽を聴くのがおすすめです。

通信料がかからないSIMに変更する(カウントフリーオプション)
格安スマートフォンや格安SIMのカウントフリーオプションとは、特定の通信量を計算しないサービスです。一般的なスマートフォンの料金プランは1GB、5GBなどで使用できる通信容量が決まっているため、決められた容量を超えると速度制限がかかります。
カウントフリーオプションを利用できる格安SIMであれば、Spotifyをはじめ動画配信サービス、SNSなどに接続した際の通信はカウントされず、データ通信量を意識せずに活用できます。
たくさんの音楽を高音質で聞く場合は、データ消費量が大きくなるため、Spotifyを頻繁に使用する場合にはカウントフリーオプションがある格安SIMを使用するのがおすすめです。
カウントフリーオプションがあるのは、OCNモバイルONEとビッグローブモバイルが挙げられます。それぞれのサービスについて詳しく見ていきましょう。
OCNモバイルONE
まずは、OCNモバイルONEの月額料金、データ通信料やサービス内容を紹介します。
月額料金プラン | 音声対応SIM:基本料金 550円~ SMS対応SIM:基本料金 990円~ データ通信専用SIM:基本料金 858円~ ※データ利用量によって異なる |
データ通信量 | 音声対応SIM:1GB/3GB/6GB/10GB SMS対応SIM:3GB/6GB/10GB データ通信専用SIM:3GB/6GB/10GB |
通信速度(速度制限時) | 最大200Kbps |
支払い方法 | クレジットカードのみ |
契約初期費用 | 登録事務手数料:3,300円 SIMカード発行手数料:433円 |
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが提供している格安SIMです。これまで音声通話SIM、SMS対応SIM、データ通信専用SIMがあり、それぞれ4種類程度の料金プランがありました。
さらに、2021年からはエコノミープランも追加され、毎月500MBと10分間の無料通話が付いたプランが月額550円(税込)で契約できるようになりました。
また、gooSimsellerと連携しており、最新のAndroidやiPhoneシリーズも非常に安い価格で購入できます。人気の機種はすぐに在庫切れになってしまうので、OCNモバイルONEで端末も購入したい場合には早めに申し込みをしましょう。
ほかにも、OCN光とセットにすると毎月220円が割引されることも魅力です。
また、Spotifyを利用する方にとって非常にメリットが大きいのは、「musicカウントフリー」と呼ばれる音楽視聴サービスのカウントフリーオプションです。
musicカウントフリーは、火曜日~翌週の月曜日の申し込み分までが水曜日に適用されるシステムです。たとえば、金曜日に申し込みをした場合、翌週の水曜日からの通信量が対象になります。水曜日に申し込みをすると、翌週の水曜日からMUSICカウントフリーが適用される仕組みです。
ただし、適用されるタイミングを誤ってSpotifyを使用し続けていると、1度にたくさんの通信量を消費してしまうため注意しましょう。
なお、OCNモバイルONEは、一定時間に多数もしくは大量の通信があった場合、musicカウントフリーの利用を停止する可能性があるとしています。
Spotifyをどのように使うと利用停止になるのかは公式サイトに明記されていませんが、数日間音楽を流し続けるといった使用方法は止めたほうが良いでしょう。
ビッグローブモバイル
ビッグローブモバイルの月額料金やデータ通信量は次のとおりです。
月額料金プラン | 音声通話SIM:基本料金1,078円~ データSIM(データ通信+SMS):基本料金1,122円~ データSIM(データ通信のみ):基本料金990円~ ※データ利用量によって異なる |
データ通信量 | 音声通話SIM:1GB/3GB/6GB/12GB/20GB/30GB データSIM(データ通信+SMS):3GB/6GB/12GB/20GB/30GB データSIM(データ通信のみ):3GB/6GB/12GB/20GB/30GB |
通信速度(速度制限時) | 非公開 |
支払い方法 | BIGLOBE非会員:クレジットカード BIGLOBE会員:光回線の支払い方法 |
契約初期費用 | 登録事務手数料:3,300円 SIMカード発行手数料:433円 |
格安SIMはたくさんありますが、ビッグローブモバイルは国内最大手といえます。インターネットプロバイダーとして老舗のビッグローブ株式会社が運営しています。近年、KDDIグループに加わりさらに注目を集めました。
ビッグローブモバイルには、Spotifyをはじめとしたサービスが対象の「エンタメフリーオプション」が用意されています。
Spotifyを含め、エンタメフリーオプション対象のサービスはどれだけ利用しても通信量がカウントされないため、安いプランを使っていても通信量を気にする必要がありません。
また、ビッグローブモバイルはデータ容量が違う6種類の料金プランがあり、最初の1年間は割引料金で利用可能です。エンタメフリーオプションを利用したうえでギガ数が少ないプランを選べば、非常に安い料金でスマートフォンを利用できるでしょう。
光回線のセット割、家族割などがあるため、スマートフォンの料金を節約したい方におすすめです。
まとめ
Spotifyの通信量は、1曲につき1MB~17MBほどです。音質によりますが、1日に2時間音楽を聴くと1か月で8GB以上を消費することになります。
すぐに通信料金を節約したい場合には音質を下げるのがおすすめですが、ある程度は音質にこだわりたい方も多いのではないでしょうか。
音質を下げるのではなく、カウントフリーオプションがある格安SIMを使ったり、Wi-Fiを活用したりする方法も有効です。データ消費量や通信料金を確認して、Spotifyを活用する方法を検討しましょう。
※この情報は、2022年5月時点のものです。
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