エックスサーバーは、WordPressブログやサイト運営を始めるのに適したレンタルサーバーです。
一方で、アカウント登録をしたものの使い方がよくわからない、とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、実際の画面のスクリーンショットを用いて、サーバーパネルなどの使い方について解説します。
読むだけで、エックスサーバーの使い方や各種設定の方法がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
エックスサーバーの使い方はおおまかに分けて3つ
エックスサーバーの使い方として挙げられる主なコンテンツ(契約後よく使うもの)は、おおまかに分けて次の3つがあります。
また一部で『ファイルマネージャー』と呼ばれることがありますが、エックスサーバーにおいては『ファイルマネージャ』が正式な呼び方のため、以降は『ファイルマネージャ』と表記します。
この記事では、『サーバーパネル』『ファイルマネージャ』『WEBメール』の3つの使い方について、それぞれ説明します。
サーバーパネルとは?
サーバーパネルとは、サーバーの様々な設定を行うための管理パネルです。
設定ができる項目としてサーバー情報の確認やWEBサイトの高速化、WordPressのセキュリティ設定やアクセス設定など、多岐にわたります。
利用する際はサーバーパネルにログインをする必要があり、サーバーIDとサーバーパスワードを入力します。
ファイルマネージャとは?
ファイルマネージャは、ブラウザ上でファイルに関する操作を行う機能を指します。
ファイルのアップロードやファイル名の変更、バックアップなど用途は様々です。
利用する場合はFTPユーザー名(FTPアカウント名)とFTPパスワードを入力し、ファイルマネージャにログインする必要があります。
WEBメールとは?
エックスサーバーのWEBメールは、ブラウザ上でメールの閲覧や送信、メールアドレスの管理などが行える機能です。
主に、取得ドメインを利用して作成したメールアカウントの操作に関する項目で利用します。
また、WEBメールを利用する際のログイン時には、サーバーパネルで設定したメールアドレスとパスワードの入力が求められます。
エックスサーバーのサーバーパネルの使い方
エックスサーバーのサーバーパネルの使い方として、メールの設定やドメイン設定など様々ありますが、ここではよく利用する次の3つの使い方をお伝えします。
それぞれ順番に解説していきます。
メールアカウントの追加
まずはサーバーパネルにログインします。
上記画像の『ログイン』内にある『サーバーパネル』をクリックします。
サーバーIDとサーバーパネルパスワードを入力し、問題なければ『ログインする』のボタンをクリックします。
サーバーIDとサーバーパネルパスワードは、契約後にエックスサーバーから届く『■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ』メール内の『サーバーパネル ログイン情報』の部分に記載されています。
ログインができたら、上記画像の赤枠部分にある『メールアカウント設定』をクリックします。
メールアカウントを設定するドメインを選択します。
ここでは、例として赤枠部分の〇〇.comのドメインで作成するため、〇〇.comの右側にある『選択する』の文字をクリックします。
上記画像のタブ部分の『メールアカウント追加』をクリックします。
メールアカウント、パスワードを入力して問題なければ、右下の『確認画面へ進む』をクリックします。
メールアカウント入力部分の左側は好みの文字列で構わないため、今回は例として『info』と入力しました。
入力した情報で問題なければ、上記画像の右下にある『追加する』をクリックします。
上記画像の画面に切り替わり、『メールアカウント『好みの文字列@選択したドメイン』を追加しました。』と赤文字が表示されたら、メールアカウントの追加は完了です。
念のため、右下の『戻る』の文字をクリックして確認してみます。
上記画像のように、作成したメールアカウントが表示されていれば、無事に追加されています。
WEBメールの転送設定
まずはサーバーパネルにログインします。
ログインの手順は、先述した『メールアカウントの追加』と同じなので省略しています。
ログインができたら、上記画像の赤枠部分にある『メールアカウント設定』をクリックします。
転送したいメールアカウントを選択します。
ここでは、例として〇〇.comのメールアカウントを使用し、ドメインの右側にある『選択する』をクリックします。
メールアカウント一覧が表示されたら、任意のメールアカウントの右側にある『転送』ボタンをクリックします。
上記画像の赤枠部分にある『メールボックスに残すかどうかの設定』で任意のものを選択し、転送先アドレスを画像下の赤枠部分に入力します。
このとき、メールアドレスの入力を間違えると転送先が不明になり、メールの紛失につながるため、きちんと確認しておくことをおすすめします。
問題なければ画像右下の『追加する』のボタンをクリックし、『転送先メールアドレスの追加が完了しました』と表示されたら転送設定は完了です。
迷惑メールフィルタ設定
まずはサーバーパネルにログインします。
ログインの手順は、先述した『メールアカウントの追加』と同じなので省略しています。
上記画像の赤枠部分にある『迷惑メールフィルタ設定』をクリックします。
迷惑メールフィルタを設定するドメインを選択します。
ここでは、例として〇〇.comのドメインを使用し、右側に表示されている『選択する』の文字をクリックします。
上記画像の赤枠の『現在の迷惑メールフィルタ』と『現在の検知時の処理』で、任意のものにチェックを入れます。
なお、高性能フィルタはメールアカウントごとに100個まで登録が可能です。
チェックが入れ終わったら右下の『設定する』ボタンをクリックします。
上記画像の赤文字部分のように表示されたら、迷惑メールフィルタの設定は完了です。
エックスサーバーのファイルマネージャの使い方
エックスサーバーのファイルマネージャの使い方は様々ありますが、ここではよく利用するため最初におさえておくべき次の3つの使い方をお伝えします。
それぞれ順番に解説していきます。
ファイルのアップロード
まずはファイルマネージャのログインページに移動します。
エックスサーバーのトップページ右上にある『ログイン』内の『ファイルマネージャ』をクリックします。
FTPユーザーIDとFTPパスワードを入力し、『ログインする』のボタンをクリックします。
FTPユーザーIDとFTPパスワードは、契約後にエックスサーバーから届く『■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ』メール内の『FTP情報』の部分に記載されています。
無事ログインができると、上記画像のようなページが表示されます。
それぞれの項目は以下の表の通りです。
項目の名称と番号 | 内容 |
---|---|
①新規ファイル | 新規ファイルの作成 |
②新規フォルダ | 新規フォルダの作成 |
③コピー | ファイルやフォルダを選択してコピーを作成 |
④編集 | ファイルの編集、表示するファイル名の文字コードを変更することも可能 |
⑤アップロード | 使用しているパソコン内のファイルを選択してアップロード |
⑥ダウンロード | ファイルマネージャ上のファイルを選択してダウンロード |
⑦圧縮 | ファイルマネージャ上のフォルダやファイルを選択して圧縮ファイルを作成 |
⑧展開 | 圧縮ファイルを選択してフォルダやファイルを展開 |
⑨削除 | ファイルやフォルダの削除 |
⑩名前変更 | ファイル名やフォルダ名の変更 |
⑪パーミッション変更 | パーミッション(アクセス権)の変更 |
⑫現在のパス | 現在表示しているディレクトリのパスを表示 |
⑬ツリー | すべてのディレクトリ階層を表示 |
⑭現在のファイル一覧 | 現在選択しているディレクトリのファイル一覧を表示 |
⑮権限 | パーミッションを表示 |
⑯更新日時 | 更新された日時を表示 |
⑰サイズ | ファイルの容量を表示 |
⑱種類 | ファイルの種類を表示 |
ここでは例として、〇〇.comのファイルにアップロードをしていきます。
赤枠部分の〇〇.comをクリックします。
『public_html』の部分をクリックします。
アップロードしたいファイルをドラッグ&ドロップします。
ここでは、例としてパソコンのデスクトップにある『example.txt』を使用しています。
ドラッグ&ドロップが完了すると上記画像のように表示されます。
問題なければ『アップロード』のボタンをクリックします。
ファイルのアップロードが完了しました。
ファイル名の変更
ここでは、ファイル名の変更の手順を説明します。
例として、『ファイルのアップロード』の手順でアップロードした『example.txt』のファイル名を変更していきます。
『public_html』内にアップロードした『example.txt』をクリックし、その後に上記画像の『名前変更』をクリックします。
上記のような画面が表示されたら、新しいファイル名を入力します。
ここでは、例として『example-examlpe.txt』と入力しました。
入力内容に問題がなければ、右下の『変更』ボタンをクリックします。
名前が変更されていれば、ファイル名の変更は完了です。
ファイルやフォルダの削除
ここでは、ファイルやフォルダを削除する手順について説明します。
例として、『ファイルのアップロード』の手順でアップロードした『example.txt』のファイル名を削除していきます。
『public_html』内にアップロードした『example.txt』をクリックし、その後に上記画像の『削除』をクリックします。
クリック後に上記の画像が表示されます。
警告の表示の通り、削除後はファイルを元に戻せません。
問題がなければ、『完全に削除』のボタンをクリックします。
選択した『example.txt』がなくなっていれば削除が完了です。
エックスサーバーのWEBメールの使い方
エックスサーバーのWEBメールの使い方のうち、よく利用する次の3つの使い方をピックアップしてお伝えします。
それぞれ順番に解説していきます。
WEBメールのログイン方法
まずはWEBメールのログインページに移動します。
上記画像の赤枠部分にある『ログイン』内の『WEBメール』をクリックします。
上記画像の赤枠部分それぞれに、取得ドメインで作成したアドレスと、自身で設定したパスワードを入力します。
入力したら、右下の『ログインする』をクリックします。
ページが表示されたら、画像の赤枠部分にある『WEBメールにログインする』のボタンをクリックします。
WEBメール画面にログインができました。
このページでWEBメールの閲覧や送信などが行えます。
WEBメールの新規作成
メールの新規作成は、WEBメールにログインした後の画面から進めていきます。
上記画像の左側にある『新規作成』をクリックします。
上記画像のページが表示されたら、赤枠部分①に宛先、②に件名、③に本文を入力します。
入力が終わり、画像左上の④にある『送信』ボタンをクリックしたらメールの送信が完了です。
操作が心配であれば、まずは自身のメールアドレス宛に送信を試してみるのも良いでしょう。
WEBメールの送信方法
メールの送信方法は、WEBメールにログインした後の画面から進めていきます。
返信するメールをダブルクリックして開きます。
上記画像の赤枠部分の『返信』をクリックします。
①の部分に返信内容を入力し、②の『送信』をクリックしたら送信完了です。
また、送信せずに一旦残したい場合は②の『送信』の右隣にある『保存』をクリックすると、下書きの状態で保存ができます。
エックスサーバーの使い方に関するよくあるQ&A
- エックスサーバーでメールドメインを取得するにはどうすればいいですか?
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エックスサーバーのメールドメインは、以下の3つの手順で取得ができます。
- エックスサーバーのサーバーパネルにログインする
- メールアドレス用の独自ドメインを選択する
- メールアドレスを作成する
手順の詳細はメールアカウントの追加を参考にしてみてください。
- エックスサーバーアカウントとは何ですか?
-
エックスサーバーアカウントとは、エックスサーバーに関連したサービスの利用や管理に必要なアカウントのことを表します。
アカウントログインを行うことで登録情報の確認をはじめ、各種設定の変更や利用期限の確認、料金支払いの手続きなどを行えます。
- エックスサーバーのファイルマネージャーはどこにありますか?
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ファイルマネージャのログインページからアクセス可能です。
FTPユーザー名(FTPアカウント名)とFTPパスワードを入力してログインをしてみてください。
- エックスサーバーのメールサーバーの料金はいくらですか?
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エックスサーバーを契約していれば、プランにかかわらず無料で利用できます。
また、メールアカウントの作成数に上限はなく、無料で好きなだけメールアカウントを用意できる特長があります。
エックスサーバーの使い方を知れば利用できる範囲が広がる(まとめ)
この記事では、エックスサーバーの使い方として、契約後よく利用する可能性が高いサーバーパネル、ファイルマネージャやWEBメールの使い方を紹介しました。
サーバーパネルで行うメールアカウントの追加方法は、ブログやサイトの問い合わせの際に設定しておくと、非常に便利なので覚えておいて損はありません。
初心者でも手順通りに行えば問題なく操作ができるため、ぜひこの記事を参考に様々な設定を試してみてください。