ロリポップは設定のわかりやすさを重視する方、さくらのレンタルサーバはお試し期間の長さを重視する方におすすめなレンタルサーバーです。
一方で、ロリポップとさくらのレンタルサーバには似ている点が多いため、「自分の場合はどちらを選べばいいの?」と悩んでいる方もいることでしょう。
この記事では、ロリポップとさくらのレンタルサーバについて、気になる項目ごとに比較して解説します。
読むだけで、ロリポップとさくらのレンタルサーバのどちらが自分に適したレンタルサーバーかわかる情報をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
ロリポップとさくらのレンタルサーバの比較表
ロリポップとさくらのレンタルサーバの違いを比較表にまとめました。
サーバー名 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
プラン名 | ハイスピードプラン | スタンダード |
ディスク容量(SSD) | 500GB | 300GB |
月額料金(税込) | 1ヶ月:1,430円 3ヶ月:1,320円 6ヶ月:1,210円 12ヶ月:990円 24ヶ月:935円 36ヶ月:550円 | 1ヶ月:660円 12ヶ月:550円 24ヶ月:539円 36ヶ月:500円 |
初期費用 | 無料 | 無料 |
無料お試し | 10日間 | 14日間 |
プラン変更 | 可(下位プランへのプラン変更は2023年7月から提供開始予定) | 不可 |
サーバーソフト | LiteSpeed | nginx+Apache |
メモリ | 非公開 | 48GB |
vCPU | 非公開 | 8コア |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
サイト数 | 無制限 | 200サイト |
サブドメイン | 無制限 | 3個 |
無料独自ドメイン | 1個(12ヶ月以上の契約時) | なし(さくらのサブドメインからは無料) |
セキュリティ対策 | WAFあり | WAFあり |
無料独自SSL | あり | あり |
メールアドレス | 無制限 | 無制限 |
メールアドレスごとの容量 | 20GB | 300GB |
サポート | メール:24時間 電話:平日10:00〜18:00 チャット:平日9:30〜13:00/14:00〜17:30 | メール:平日10:00〜18:00(問い合わせは24時間受付) 電話:平日10:00〜18:00 チャット:平日10:00〜18:00 |
自動バックアップ | 1日間 | 14日間 |
データベース(MySQL) | 50個 | 無制限 |
FTPアカウント | 1個 | 無制限 |
表示速度(PageSpeed Insights) | 1.4秒 | 1.9秒 |
サーバー稼働率 | 99.99% | 99.99% |
WordPress簡単インストール | あり | あり |
WordPressクイックスタート | なし | なし |
WordPressかんたん移行 | あり | なし |
成人向けサイト | 不可 | 不可 |
商用利用 | 可 | 可 |
再販 | 可 | 可 |
リージョン選択 | 不可 | 不可 |
支払い方法 | クレジットカード 銀行振込 コンビニ決済 おさいぽ!決済 ゆうちょ振替 | クレジットカード 銀行振込 請求書払い 自動口座振替 |
PHPバージョン | PHP8/PHP7/PHP5 | PHP8/PHP7/PHP5 |
SSH | 可 | 可 |
HTTP2/ | 可 | 可 |
HTTP3/ | 不可 | 可 |
QUIC | 不可 | 可 |
運営開始 | 2001年11月〜 | 2004年7月〜 |
公式サイト | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
上記は、それぞれのレンタルサーバーでおすすめの『ハイスピードプラン』『プレミアムプラン』を比較したものです。
ロリポップの上位プランには容量が1.2TBのプランがあり、さくらのレンタルサーバの上位プランには容量が600GB、900GB、2TBのプランが用意されています。
また、ロリポップは全プラン初期費用を0円にするプラン改定を行ったため、以前よりも安い料金で利用できるようになっています。
ロリポップがおすすめな方
ロリポップがおすすめな方は以下の通りです。
それぞれ解説します。
アクセス数に応じてプランをアップグレードしたい方
アクセス数に応じてプランをアップグレードしたい方は、ロリポップがおすすめです。
ロリポップは契約期間中であってもプランのアップグレードができるので、安く始めて運用に応じて拡張できます。
一方、さくらのレンタルサーバではプラン変更が途中でできません。
プランを変更する場合は新規契約を行い、サーバーのデータ移行が必要です。
初心者にとってブログ運営はただでさえ難しいので、プランのアップグレードを考えている方にはロリポップがおすすめと言えます。
サーバー管理画面を直感的に操作したい方
サーバー管理画面を直感的に操作したい方は、管理画面がシンプルなロリポップを利用すると、設定などスムーズに行えるので快適に運用できるでしょう。
ロリポップは、『契約画面』と『管理画面』が1ページにまとめられているので、コントロールパネルひとつで管理できて簡単です。
一方で、さくらのレンタルサーバは管理画面が複雑で扱いにくい一面があります。
ブログ開設時の作業には難しい操作が多いので、初心者の方は画面操作のしやすいロリポップがおすすめです。
さくらのレンタルサーバがおすすめな方
さくらのレンタルサーバがおすすめな方は次の通りです。
それぞれ解説します。
無料お試し期間で操作性を見極めたい方
無料お試し期間を利用して操作性の善し悪しを判断したい方は、さくらのレンタルサーバがおすすめです。
さくらのレンタルサーバは無料お試し期間が14日間も用意されており、期間中は契約時と同じ設定でサーバーを利用できます。
ロリポップにも無料お試し期間は設定されていますが、期間は10日間なのでさくらのレンタルサーバに比べて少し物足りません。
契約前に少しでも長く操作性を判断したい方は、さくらのレンタルサーバで14日間の無料お試し期間を利用してみてください。
自動バックアップ・ステージング機能を無料で利用したい方
自動バックアップ・ステージング機能を無料で利用したい方は、さくらのレンタルサーバがおすすめです。
さくらのレンタルサーバでは『ライトプラン』を除くすべてのプランに、バックアップ・ステージング機能を無料で搭載しています。
ステージング機能とは、テスト環境を作成・編集できる機能のことで、本番環境にいきなり反映するのはリスクがある修正でもテスト環境で編集することができます。
一方、ロリポップの下位プランでは自動バックアップ機能を利用する場合、オプションで追加する必要があり、利用すると月額330円(税込)が発生します。
さらに、ステージング機能の月額料金はベーシックプラン以上の優待価格で、1サーバーあたり528円(税込)です。
自動バックアップ・ステージング機能を利用する場合は、少しでも月額料金が抑えられるさくらのレンタルサーバの利用を検討してみてください。
ロリポップとさくらのレンタルサーバを比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバを、気になる項目別に比較しました。
今回比較した項目は以下の通りです。
それぞれ解説します。
評判の比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバの評判に関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
悪い評判 | サポートの評判があまり良くない WordPressでエラーが発生することがある ページの表示スピードが遅い | 管理画面がわかりにくい WordPressが重い プラン変更ができない |
良い評判 | コスパが高い 初心者でもわかりやすい プラン変更ができる | 低価格で財布に優しい バックアップやステージングが無料 2週間のお試し期間がある |
ロリポップの悪い評判には、「サポートの評判があまり良くない」「WordPressでエラーが発生することがある」「ページの表示スピードが遅い」という声がありました。
また、ロリポップの良い評判には、「コスパが高い」「初心者にもわかりやすい」「プラン変更ができる」など、サイト運営上の良い評判が目立ちます。
一方、さくらのレンタルサーバの悪い評判には、「管理画面がわかりにくい」「WordPressが重い」「プラン変更ができない」という声がありました。
また、さくらのレンタルサーバの良い評判は、「低価格で財布に優しい」「バックアップやステージング機能が無料」「2週間のお試し期間がある」などの声が上がっています。
特に、低価格で利用できる点を高く評価する声が多く見られました。
わかりやすい操作感を求めている方はロリポップ、お試し期間の長さを求めている方はさくらのレンタルサーバをおすすめします。
料金の比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバの料金に関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ディスク容量 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|---|
下位プランの月額料金(税込) ロリポップ:ライト さくらのレンタルサーバ:スタンダード | ロリポップ:200GB さくらのレンタルサーバ:300GB | 1ヶ月:550円 3ヶ月:495円 6ヶ月:462円 12ヶ月:418円 24ヶ月:352円 36ヶ月:220円 | 1ヶ月:660円 12ヶ月:550円 24ヶ月:539円 36ヶ月:500円 |
中位プランの月額料金(税込) ロリポップ:ハイスピード さくらのレンタルサーバ:ビジネス | ロリポップ:500GB さくらのレンタルサーバ:600GB | 1ヶ月:1,430円 3ヶ月:1,320円 6ヶ月:1,210円 12ヶ月:990円 24ヶ月:935円 36ヶ月:550円 | 1ヶ月:2,970円 12ヶ月:2,420円 24ヶ月:2,365円 36ヶ月:1,980円 |
上位プランの月額料金(税込) ロリポップ:エンタープライズ さくらのレンタルサーバ:ビジネスプロ | ロリポップ:1.2TB さくらのレンタルサーバ:900GB | 1ヶ月:2,640円 3ヶ月:2,640円 6ヶ月:2,420円 12ヶ月:2,365円 24ヶ月:2,255円 36ヶ月:2,200円 | 1ヶ月:5,280円 12ヶ月:4,400円 24ヶ月:4,180円 36ヶ月:3,850円 |
ロリポップとさくらのレンタルサーバのすべてのプランで料金を比較すると、ロリポップの方が安く利用できます。
特に上位プランの差は大きく、ロリポップの方が月額料金で最大2,640円(税込)もお得です。
そのため、できるだけ月額料金を抑えたい方は、ロリポップを利用することで安価にサイトを運営することが可能になります。
プラン変更のしやすさを比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバのプラン変更に関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
プラン変更 | 上位プランへの変更が可能(下位プランへの変更は2023年7月から提供開始予定) | 不可 |
ロリポップは契約期間中であってもプラン変更が可能です。
2023年7月からは下位プランへのプラン変更も自由にできる予定です。
一方で、さくらのレンタルサーバでは契約期間中のプラン変更ができません。
新しいプランを契約し、データを移行する必要があります。
「アクセスが集中した時にサーバーが落ちないように備えておきたい。しかし、最初から容量が大きいプランだと維持費が高い」という心配を防ぐために、いずれプランをアップグレードしたい方は、ロリポップがおすすめです。
レンタルサーバーの性能の比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバの性能に関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
Webサーバーソフトウェア | LiteSpeed(ベーシックプラン以上) | nginx |
ロリポップは、ベーシックプラン以上でLiteSpeed(ライトスピード)を採用しており、さくらのレンタルサーバはnginx(エンジンエックス)というWebサーバーソフトウェアが使われています。
LiteSpeedもnginxも、従来型のApache(アパッチ)よりも高速処理が可能なWebサーバーソフトウェアですが、次の画像をご覧になるとLiteSpeedの方が高速なことがわかります。
引用元:https://www.litespeedtech.com/
ページの表示速度などのレンタルサーバーの性能を求めている方は、LiteSpeedを採用しているロリポップがおすすめです。
自動バックアップやステージング機能の比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバの自動バックアップやステージング機能に関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
自動バックアップ機能 | エコノミープラン・ライトプラン:月額330円(税込) ベーシックプラン・エンタープライズプラン:無料 | ライトプラン:自動バックアップなし その他のプラン:無料 |
ステージング機能 | 1サーバーあたり:月額528円(税込) | 無料 |
ロリポップでは中〜上位プランでしか、自動バックアップ機能が無料で利用できないのに対して、さくらのレンタルサーバでは、ライトプラン以外のすべてのプランで自動バックアップが無料です。
自動バックアップ機能の利用を検討する場合は、ロリポップは最低でもスタンダードプラン以上を契約することが好ましいでしょう。
テスト環境での編集ができるステージング機能についても、さくらのレンタルサーバが優勢です。
ロリポップはステージング機能には対応していますが、すべてのプランで月額528円(税込)を支払う必要があります。
上記のことから、自動バックアップやステージング機能を無料で利用したい方は、さくらのレンタルサーバがおすすめです。
設定難易度・サポートの比較
ロリポップとさくらのレンタルサーバの設定難易度・サポートに関する比較表は、次の通りです。
比較項目 | ロリポップ | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|
契約と同時にWordPress開設 | WordPress同時セットアップ機能 | なし |
サポート | メール:24時間 電話:平日10:00〜18:00 チャット:平日9:30〜13:00/14:00〜17:30 | メール:24時間 電話:平日10:00〜18:00 チャット:平日10:00〜18:00 |
ロリポップは『WordPress同時セットアップ機能』があるので、契約と同時にWordPressでブログが開設できます。
一方で、さくらのレンタルサーバでは同時セットアップ機能がないので、サーバー契約後に改めてSSL化やWordPressのインストールが必要です。
管理画面に関しても、ロリポップでは「初心者にもわかりやすくて使いやすい」という評判が見られた一方で、さくらのレンタルサーバは「管理画面が初心者には少し使いづらい」という声があがっていました。
サポートに関しては対応時間に大きな差はなく、メールで問い合わせる場合を除くと、どちらも平日の日中での対応になります。
設定をできるだけ簡単に済ませたい初心者の方には、ロリポップが適しているでしょう。
ロリポップとさくらのレンタルサーバはどっちがSEOに有利?
基本的にレンタルサーバーによってSEOの有利不利はないと言われています。
レンタルサーバー自体がSEO的な評価を受けることはなく、あくまでもサイト内のコンテンツやドメイン自体の信頼性などが主な評価対象になるからです。
ただし、どのレンタルサーバーを選んでもSEOで上位表示できるわけではありません。
過去のGoogleアップデートによってページの表示速度が遅いサイトの順位が下がるようになりました。
そのため、サイト規模に合わないレンタルサーバーを選んでしまうと、SEOに悪い影響を与える可能性があります。
サイトの表示速度を少しでも上げたい方は、LightSpeedを搭載していて高速で安定性に優れたロリポップの利用を検討すると良いでしょう。
ロリポップとさくらのレンタルサーバに関するよくあるQ&A
- ロリポップとさくらのレンタルサーバはどちらがおすすめですか?
-
設定のわかりやすさを重視する方はロリポップ、お試し期間の長さを重視する方はさくらのレンタルサーバがおすすめです。
- ロリポップとさくらのレンタルサーバに無料期間はありますか?
-
ロリポップは10日間、さくらのレンタルサーバは14日間の無料お試し期間があります。
- ロリポップは何ができますか?
-
ロリポップでは、低価格でサイト運営を行うことが可能です。
人気プランの『ハイスピードプラン』では、月額550円(税込)から利用できます。
- ロリポップの最低利用期間は?
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ロリポップの最低利用期間は1ヶ月です。
- ロリポップの無料ドメインと独自ドメインの違いは何ですか?
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ロリポップの無料ドメインのURLはドメイン(main.jp)が決められており、独自ドメインのURLはドメイン取得サービスで取得したドメイン名が利用できます。
独自ドメインの方がオリジナル性の高いURLなので、サイトの読者に覚えてもらいやすくなるメリットがあります。
- さくらのレンタルサーバの特徴は?
-
さくらのレンタルサーバの特徴は、安さと実績が豊富な点です。
2004年からサービスを開始し、利用件数が48万件を突破しています。
- さくらレンタルサーバの稼働率は?
-
さくらのレンタルサーバの稼働率は99.99%以上です。
設定のわかりやすさを重視する方はロリポップ、お試し期間の長さを重視する方はさくらのレンタルサーバがおすすめ(まとめ)
ロリポップとさくらのレンタルサーバについて比較しました。
ロリポップは、さくらのレンタルサーバに比べて、管理画面が初心者にもわかりやすいことやサーバーの性能が高いことが特徴です。
一方、さくらのレンタルサーバはお試し期間が長いことやバックアップ・ステージング機能が無料なことが特徴と言えます。
ロリポップとさくらのレンタルサーバそれぞれの特徴を踏まえ、自身にとってメリットの大きいレンタルサーバーを選択しましょう。