Webサイトやブログを運営する際に、レンタルサーバーが必要になる場合があります。
一方、レンタルサーバーの相場や選び方がわからないという方は多いでしょう。
本記事では、レンタルサーバーの費用の目安や選び方、レンタルサーバーのおすすめ5社を紹介します。
記事を読むと、自分の用途に最適なレンタルサーバーは何か、レンタルサーバーの相場がいくらぐらいなのかがわかるので、ぜひご覧ください。
レンタルサーバーの料金相場は種類によって異なる
レンタルサーバーの種類は以下の4つです。
それぞれの平均的な相場を表にまとめました。
サーバーの種類 | 初期費用(税込) | 月額利用料金(税込) |
---|---|---|
共用サーバー | 無料 | 1,000円~6,000円程度 |
専用サーバー | 100,000円〜400,000円程度 | 30,000円~80,000円程度 |
仮想サーバー | 無料 | 1,000円〜60,000円程度 |
クラウドサーバー | 無料 | 5,000円程度~ |
また、各サーバーの特徴を紹介します。
共用サーバー
共用サーバーは、1つの物理サーバーを複数のユーザーで共有する形態のレンタルサーバーです。
サーバーを共有することで利用料金を安く抑えられ、初めてレンタルサーバーを利用する方でも手軽に利用できます。
一方で、CPUやメモリなどのリソースを共有するため、他のユーザーのWebサイトにアクセスが集中すると自分のWebサイトにアクセスしにくくなるなど、他のユーザーの利用状況に影響されることがあります。
専用サーバー
専用サーバーは、1ユーザーに対して専用の物理サーバーを提供する形態のレンタルサーバーです。
1つのサーバーを専有できるので、他のユーザーの影響を受けません。
また、利用できるメモリやストレージなどのリソースも大きく、カスタマイズ性が高いのも特徴です。
一方で、サーバーを専有する分、初期費用や月額利用料金が高額になる傾向があります。
仮想サーバー
仮想サーバーは、1つの物理サーバー上で複数の仮想環境を構築し、それぞれの環境が独自のサーバーとして機能する形態のレンタルサーバーです。
1つの物理サーバーを共有すると言っても、一つひとつのサーバーが独立しているため、他のユーザーの影響を受けません。
これにより、専用サーバーのように独立性と柔軟性が得られつつ、共用サーバーのようにコストを抑えることができます。
しかし、他のユーザーとリソースを共有するので、大規模サイトの運営には向かないことがあります。
クラウドサーバー
クラウドサーバーは仮想化技術を利用して、複数の物理サーバーに分散してサービスを提供する形態のレンタルサーバーです。
クラウドサーバーに用意された様々な機能を組み合わせて利用できるため、拡張性や柔軟性に優れています。
また、アクセスが集中した際に自動でサーバーを追加するなどの設定ができ、Webサイトやブログにアクセスできないという事態を防ぐことができます。
ただし、送受信するデータ量やディスク容量などの利用量に応じて料金が発生する点には注意が必要です。
レンタルサーバーを選ぶ6つのポイント
レンタルサーバーを選ぶポイントは、以下の6つです。
それぞれ紹介します。
用途に適しているかどうか
レンタルサーバーが自分の用途に適しているかどうかを考える必要があります。
Webサイトやブログを作るだけなら、無料サーバーでも可能です。
ただし、自由にサイトをデザインしたり商用利用ができないなど、機能が制限される場合があります。
Webサイトやブログを自由にカスタマイズしたり、アフィリエイトをする場合には有料のレンタルサーバーを選択するのがおすすめです。
コストが予算内であるかどうか
レンタルサーバーを契約する際、コストが予算を超えない範囲で、必要な機能や性能を提供しているかを確認する必要があります。
低価格のプランでは、レンタルサーバーの基本的な機能が提供されており、高価格のプランでは基本的な機能に加えて、より大容量のストレージや自動バックアップなどの機能が提供されます。
例えば、初めてWebサイトやブログを立ち上げる場合、低価格で基本的な機能を提供するプランから始めてみると良いでしょう。
初めから高機能で高価格のプランを選択すると、機能を持て余し、継続して運用することが難しくなるので注意が必要です。
サーバーが安定稼働しているかどうか
サーバーの安定性は、Webサイトやブログの信頼性に影響を与えます。
サーバーがダウンし、Webサイトやブログにアクセスできなくなると、訪問者の離脱の原因になります。
レンタルサーバーのホームページに掲載されている稼働率や過去の実績、レンタルサーバーの口コミを確認し、安定稼働しているレンタルサーバーを選択することがおすすめです。
サーバーのスペックが十分であるかどうか
レンタルサーバーを選ぶ際、スペックが十分であるかどうかを考慮しなければなりません。
例えば、Webサイトのアクセスやデータのやり取りが多い場合や、大量のデータを扱うWebアプリケーションを運営する場合は、高性能なサーバーが必要になるでしょう。
また、サーバーのスペックが低すぎると、Webサイトの読み込み速度が遅くなる可能性があります。
Webサイトのユーザビリティを低下させ、訪問者を失う可能性があります。
そのため、自分のニーズに合ったスペックを持つサーバーを選択することが重要です。
独自ドメインが利用できるかどうか
レンタルサーバーでWebサイトやブログを運営する場合、独自ドメインが利用できることが重要です。
独自ドメインを使用することで、Webサイトやブログのブランドイメージを高め、信頼性を向上させることが可能です。
また、独自ドメインは検索エンジンの検索結果にも影響します。
例えば、Googleはドメイン名を検索結果のランキングに影響を与える要素として考慮しています。
そのため、独自ドメインが利用できるレンタルサーバーを選択し、検索で見つけられやすくすることが重要です。
サポートが充実しているかどうか
サポートが充実しているかどうかも、レンタルサーバーを選ぶ際の重要なポイントです。
例えば、初めてレンタルサーバーを利用する場合や、技術的な問題に直面した場合にサポートスタッフの助けが必要になることがあります。
また、サポートが充実しているサーバーを選択することで、問題が発生した際に迅速に対応してもらえる可能性が高まります。
レンタルサーバーによってサポート内容は異なるので、提供されるサポートが充実しているかを確認することが重要です。
レンタルサーバーのおすすめ5社の比較表
レンタルサーバーのおすすめ5社でサーバーの種類ごとの費用を比較表にまとめました。
サーバー会社名 | エックスサーバー | ConoHa WING | ロリポップ | mixhost | さくらのレンタルサーバ |
---|---|---|---|---|---|
共用サーバーの初期費用(税込) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
共用サーバーの月額料金(税込) | 990~5,280円 | 1,452~5,566円 | 99円~2,640円 | 1,980~4,980円 | 128~3,929円 |
専用サーバーの初期費用(税込) | 220,000〜385,000円 | – | – | – | 264,000~374,000円 |
専用サーバーの月額料金(税込) | 29,700〜79,200円 | – | – | – | 30,250~46,200円 |
仮想サーバーの初期費用(税込) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
仮想サーバーの月額料金(税込) | 830~38,000円 | 296~59,290円 | 1,348円~ | 19,800~55,000円 | 590~3,630円 |
独自ドメインの利用 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
サポート体制・対応時間 | 電話・平日10:00~18:00 メール・24時間365日 チャット・平日10:00~18:00 | 電話・平日10:00~18:00 メール・24時間365日 チャット・平日10:00~18:00 | 電話・平日10:00〜18:00 メール・24時間365日 チャット・24時間365日 | メール・24時間365日 | メール・24時間365日 チャット(自動応答)・24時間365日 チャット(オペレーター)・平日10:00~18:00 コールバック予約・平日10:00~18:00 |
共用サーバーと専用サーバーは、多くのレンタルサーバーで初期費用が無料で1,000円程度から利用できます。
また、ロリポップの仮想サーバーについては、基本料金+従量課金となっており、アクセス数によって利用料金が増減します。
専用サーバーについては、法人向けに提供されているケースが多いため、個人向けのレンタルサーバーよりも高額です。
エックスサーバーのサービス提供には個人向けと法人向けの2種類があり、法人向けの『エックスサーバービジネス』では専用サーバーのプランが提供されています。
なお、各サーバーの料金プランの詳細については、公式ページをご覧ください。
- 公式ページ:エックスサーバー
- 公式ページ:ConoHa WING
- 公式ページ:ロリポップ
- 公式ページ:mixhost
- 公式ページ:さくらのレンタルサーバ
レンタルサーバーのおすすめ5社の特徴
レンタルサーバーのおすすめ5社は、以下の通りです。
- 高い安定性と実績を求めるならエックスサーバー
- サイトの表示速度にこだわるならConoHa WING
- 安定感とコスパの高さを求めるならロリポップ
- 成人向けサイトを運営するならmixhost
- 長年の運用実績を求めるならさくらのレンタルサーバ
それぞれ紹介します。
高い安定性と実績を求めるならエックスサーバー
エックスサーバーは、高い安定性と豊富な実績を持ち、国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。
19万社の企業が導入しており、運用サイト数は250万件以上と多くの企業やユーザーに利用されています。
さらに、24時間365日のサポート体制も整っており、トラブルが生じても迅速に対応してくれます。
安定感のあるレンタルサーバーを求める方におすすめです。
サイトの表示速度にこだわるならConoHa WING
ConoHa WINGは、サーバー処理速度国内No.1を誇るレンタルサーバーです。
独自にチューニングしたキャッシュ機能や高速なSSDを利用しており、サイト表示速度の高速化を実現しています。
また、無料独自SSLやWAFを利用でき、サイトの表示速度だけでなくセキュリティも高めることが可能です。
Webサイトやブログの表示速度に、特にこだわりたい方におすすめです。
安定感とコスパの高さを求めるならロリポップ
ロリポップは、安定性とコスパの高さから、多くのユーザーに支持されています。
2001年から安定して運営されており、実績が豊富なので、初めてレンタルサーバーを利用する方でも安心してサイト運営に取り組めます。
また、同価格帯のレンタルサーバーと比較するとサイト表示速度No.1です。
コストを抑えつつ、安定してWebサイトやブログを運営したい方におすすめのレンタルサーバーです。
成人向けサイトを運営するならmixhost
mixhostは、成人向けサイトを運営できる数少ないレンタルサーバーです。
セキュリティ対策を徹底しており、プライバシーが重視される成人向けサイトの運営に適しています。
また、Webサイトの表示速度を高速化する機能も備えています。
ページ表示速度が速い成人向けサイトを運営したい方におすすめのレンタルサーバーです。
長年の運用実績を求めるならさくらのレンタルサーバ
さくらのレンタルサーバは、1996年から運用されている老舗のレンタルサーバーです。
運用開始から長い間、多くのユーザーに支持されているので、初めての方でも安心して利用できます。
また、サーバーの稼働率が99.99%以上であり、安定感の高さにも定評があります。
長年運用されている実績と、安定した環境を求める方におすすめのレンタルサーバーです。
レンタルサーバーのコストを削減する3つの方法
レンタルサーバーのコストを削減する方法は、以下の3つです。
それぞれ紹介します。
契約期間を長期にする
多くのレンタルサーバーで契約期間を長期にすることで、月額利用料金を削減できます。
例えば、プランで12ヶ月契約や36ヶ月契約を選択すると、数ヶ月の契約よりも月額利用料金が割り引かれる場合があります。
Webサイトやブログを数年単位で運営する予定の方は、レンタルサーバーを長期契約してコストを抑えることがおすすめです。
キャンペーンやイベント期間に契約する
レンタルサーバーで、キャンペーンやイベントが開催されることがあります。
例えば、サービス開始〇周年記念キャンペーンや年末年始キャンペーンなどがあります。
このような期間中には、通常よりも割り引かれた料金でレンタルサーバーを契約することが可能です。
なるべくお得にレンタルサーバーを利用したい方は、契約を検討しているレンタルサーバーでキャンペーンや、イベントが行われているかどうかを確認してみてください。
予算によってオプションやデザインを選択する
予算によってオプションやデザインを選択することも、コストを削減する有効な方法です。
例えば、必要最低限の機能しか使わない場合や、シンプルなデザインのテンプレートを使用する場合など、自分の予算に合わせてサービスを選択することができます。
また、初心者向けのプランやスモールビジネス向けのプランなど、予算に応じた多様なプランが提供されている場合もあります。
これらのプランを選択することで、必要なサービスを手頃な価格で利用することが可能です。
レンタルサーバーの相場に関するよくあるQ&A
- レンタルサーバーにはどんな種類がありますか?
-
レンタルサーバーには、『共用サーバー』『専用サーバー』『仮想サーバー』『クラウドサーバー』があります。
詳しくは、レンタルサーバーの料金相場は種類によって異なるをご覧ください。
- レンタルサーバー代は平均していくらですか?
-
レンタルサーバーの月額利用料金は種類によって異なります。
共用サーバーは1,000円程度、専用サーバーは30,000円程度、仮想サーバーは1,000円程度、クラウドサーバーは5,000円程度です。
詳しくは、レンタルサーバーの料金相場は種類によって異なるをご覧ください。
- レンタルサーバーで何ができますか?
-
Webサイトやブログ、ECサイトなどを構築、運営することができます。
- レンタルサーバーの容量はどれくらい必要ですか?
-
個人利用だと10GB、法人利用だと約10~100GBが目安です。
利用する機能や扱うデータ量によって必要な容量は異なります。
レンタルサーバーの費用の目安は月額数千円!長期契約などでコスト削減できる(まとめ)
レンタルサーバーの費用の相場や選び方、おすすめのレンタルサーバー5社を紹介しました。
レンタルサーバーの月額利用料金の相場は以下の通りです。
- 共用サーバー:1,000円~6,000円程度
- 専用サーバー:30,000円~80,000円程度
- 仮想サーバー:1,000円~60,000円程度
- クラウドサーバー:5,000円程度~
なお、専用サーバーの初期費用は100,000円程度が一般的ですが、スペック次第で最大400,000円程度発生することもあるため注意が必要です。
また、おすすめのレンタルサーバーは以下の5社です。
- 高い安定性と実績を求めるならエックスサーバー
- サイトの表示速度にこだわるならConoHa WING
- 安定感とコスパの高さを求めるならロリポップ
- 成人向けサイトを運営するならmixhost
- 長年の運用実績を求めるならさくらのレンタルサーバ
キャンペーン中にレンタルサーバーを契約したり、長期間の契約をすることで費用を削減することができます。
一方で、レンタルサーバーの種類やスペックによっても費用は変わります。レンタルサーバーを選択する際は、まず自分が運営するWebサイトやブログに必要な機能やリソースを確認することが大切です。
本記事を参考に、レンタルサーバーの費用を削減しつつ、自分が運営するWebサイトやブログに最適なレンタルサーバーを選択してみてください。